夜道にて、
「あなたは神を信じますか」とかそんなようなとりとめのないことを言って、わけのわからない分厚い本を差し出してきた女性がいた。
彼女は30歳くらいで化粧っ気はなく、小麦農家のおばあさんみたいなもったりとした服を着ていて、片手に大きなカゴを持ち、そのなかに生きた白いうさぎを忍ばせていた。
その姿はまるでB級映画のようで、ああ宗教など空想の物語でしかないのだなあとわたしは思い、
彼女の持つゲージをふんだくって、うさぎを青梅街道の中途半端な歩道に放し、勢いよく走り出したうさぎと並走して、自転車で帰路についた。
自宅について息を切らしているうさぎを抱きかかえようとすると、うさぎはするすると消えてしまって、わたしは、得体の知れないものを信じるのなんて向いていないよと、投げやりな気持ちになって、そして、今。
どこからほんとでどこからうそかわからないけど、衝動的でいいね。
返信削除駿さん
削除それが、わたしにもよくわからないんですよ!
酔っぱらってました。